2005年 12月 03日
越前にて |
来週は蟹だー、と思っていたと思ったら、もう先週の話になってしまったのですね。
というわけで、越前がにミュージアムに行って参りました。
「これもってけ」
「いんやこんなモノ受け取れないべさ」
「いんだいんだ、うちはカニ捨てるほどあるんだから」
「(・・・この隙に一箱シッケイ)」
「100円かしてけろ」
「いんやまたかいな」
悪人顔の人形大活躍。そんな感じでした。楽しかったです。
悲劇の本家まつばがに。
山陰で取れるズワイガニの別称、松葉蟹にくわれてしまい「まつばがに」と言っても誰も本家を思い浮かべる人はいなくなりました、とわざわざ解説してありました。
他にもいろいろな種類の蟹の説明があったのですが、たらばは「ほとんどがロシア産」、上海蟹は「小さい」、などライバル心むき出しの解説が多かった気が。
で、ついでなんで蟹食ってきました。
まずは酒屋に入って晩酌用の地酒選び。
「観光ですか」
「ええまあ。」
「ここは魚がうまいからねえ。どこで食ってもうまいと思うよ」
「蟹も有名ですよね」
「蟹も解禁になったからねえ。
ズワイは高くて地元の人間は食わないけど、セイコは安くてうまいからお勧めですよ」
「セイコですか?」
「ズワイのメスですよ。値段も、ズワイの3~4分の1だからねえ」
店に向かうタクシーの中。
「○○ですか?あそこはいいですよー。
お客さんにもよく、どこがいいって聞かれたら、そこを紹介するんだよ」
「ところでセイコってうまいんですか」
「小さいけど身には子やミソが一杯詰まっててねえ、
好きな人は一度に3ハイくらい食べますよ。ズワイは高いからねえ」
えーっと、わざわざ予約してズワイを食いに来たのですが・・・。
いやいや、まだ大丈夫。蟹はお店にて選んでいただきます、と言われてたので、そのときにどうやってでもセイコを混ぜてもらおう。
蟹のお店に到着。水槽にいる大量のズワイを前に、どの蟹にしますかと聞かれて早速、
「セイコはありますか?」
「いやー今日は切れちゃいました」
「・・・」
セイコが食いたかった。ズワイよりも。。
にしても、魚はさすがにうまい!
さざえも、コリッコリ。まったく臭みなし。ハマチも、白身?と思うほど、さらっとというか、あっさりというか、なんせいくら食べても飽きがこない。イカは当然のように動いてるし。表面の黒い斑点も、ついたり消えたりしてるし。イカ苦手な私でも、なんの問題もなく食える。いや、むしろ食える。
この店は、蟹と刺身しか出さないとのことで、刺身は少なめにして、その分蟹は大きいのにしましょう、とお店の人が言ってくれた筈なのに、刺身の大量なこと。
これ、全部食ったら絶対蟹が食えなくなる、と控えめにするつもりが、どうしても箸が進んでしまう。特に、えびの濃厚な旨味は、蟹を待つ身には殺人的。
蟹、早く来てくれー、これ以上食ったら蟹が食えなくなちゃうよー、と泣きべそをかいていたところにようやく、セイコではない方のカニが登場。
(ズワイって言ってあげろよ)
じゃーん!!
もちろん、瞬間的にセイコのことは忘れ去りました。
会いたかったよ、ズワイくん。
もう、そのお味はもう、もう、あーズワイ食いたい。ワンモア、ズワイ!
えっと、なんか他にもいろいろあった気がしますが、なんせ一週間前のことなんですっかし忘れてしまいました。
そういえば、旅館、気持ちいいほど愛想のない旅館でした。非常口の説明がないのはもちろんのこと、風呂の場所の説明も、朝飯の場所の説明もありません。受付には常に人がいません。片付けておきます、と言ってくれたはずの、私たちの靴、ずっと玄関に置きっぱなしでした。逆に落ち着きました。
そういえば、清算のときは、カードも使えませんでした。震えました。
いや、でも本当にいいところでした。また来てもいいと思うほど。
そして今度こそ、セイコを食うぞ。
あ、酒のこと書いてないや、ちゃんと飲みましたよ、もちろん。
だって、これだけのカニミソなんだもの。
というわけで、越前がにミュージアムに行って参りました。
「これもってけ」
「いんやこんなモノ受け取れないべさ」
「いんだいんだ、うちはカニ捨てるほどあるんだから」
「(・・・この隙に一箱シッケイ)」
「100円かしてけろ」
「いんやまたかいな」
悪人顔の人形大活躍。そんな感じでした。楽しかったです。
悲劇の本家まつばがに。
山陰で取れるズワイガニの別称、松葉蟹にくわれてしまい「まつばがに」と言っても誰も本家を思い浮かべる人はいなくなりました、とわざわざ解説してありました。
他にもいろいろな種類の蟹の説明があったのですが、たらばは「ほとんどがロシア産」、上海蟹は「小さい」、などライバル心むき出しの解説が多かった気が。
で、ついでなんで蟹食ってきました。
まずは酒屋に入って晩酌用の地酒選び。
「観光ですか」
「ええまあ。」
「ここは魚がうまいからねえ。どこで食ってもうまいと思うよ」
「蟹も有名ですよね」
「蟹も解禁になったからねえ。
ズワイは高くて地元の人間は食わないけど、セイコは安くてうまいからお勧めですよ」
「セイコですか?」
「ズワイのメスですよ。値段も、ズワイの3~4分の1だからねえ」
店に向かうタクシーの中。
「○○ですか?あそこはいいですよー。
お客さんにもよく、どこがいいって聞かれたら、そこを紹介するんだよ」
「ところでセイコってうまいんですか」
「小さいけど身には子やミソが一杯詰まっててねえ、
好きな人は一度に3ハイくらい食べますよ。ズワイは高いからねえ」
えーっと、わざわざ予約してズワイを食いに来たのですが・・・。
いやいや、まだ大丈夫。蟹はお店にて選んでいただきます、と言われてたので、そのときにどうやってでもセイコを混ぜてもらおう。
蟹のお店に到着。水槽にいる大量のズワイを前に、どの蟹にしますかと聞かれて早速、
「セイコはありますか?」
「いやー今日は切れちゃいました」
「・・・」
セイコが食いたかった。ズワイよりも。。
にしても、魚はさすがにうまい!
さざえも、コリッコリ。まったく臭みなし。ハマチも、白身?と思うほど、さらっとというか、あっさりというか、なんせいくら食べても飽きがこない。イカは当然のように動いてるし。表面の黒い斑点も、ついたり消えたりしてるし。イカ苦手な私でも、なんの問題もなく食える。いや、むしろ食える。
この店は、蟹と刺身しか出さないとのことで、刺身は少なめにして、その分蟹は大きいのにしましょう、とお店の人が言ってくれた筈なのに、刺身の大量なこと。
これ、全部食ったら絶対蟹が食えなくなる、と控えめにするつもりが、どうしても箸が進んでしまう。特に、えびの濃厚な旨味は、蟹を待つ身には殺人的。
蟹、早く来てくれー、これ以上食ったら蟹が食えなくなちゃうよー、と泣きべそをかいていたところにようやく、セイコではない方のカニが登場。
(ズワイって言ってあげろよ)
じゃーん!!
もちろん、瞬間的にセイコのことは忘れ去りました。
会いたかったよ、ズワイくん。
もう、そのお味はもう、もう、あーズワイ食いたい。ワンモア、ズワイ!
えっと、なんか他にもいろいろあった気がしますが、なんせ一週間前のことなんですっかし忘れてしまいました。
そういえば、旅館、気持ちいいほど愛想のない旅館でした。非常口の説明がないのはもちろんのこと、風呂の場所の説明も、朝飯の場所の説明もありません。受付には常に人がいません。片付けておきます、と言ってくれたはずの、私たちの靴、ずっと玄関に置きっぱなしでした。逆に落ち着きました。
そういえば、清算のときは、カードも使えませんでした。震えました。
いや、でも本当にいいところでした。また来てもいいと思うほど。
そして今度こそ、セイコを食うぞ。
あ、酒のこと書いてないや、ちゃんと飲みましたよ、もちろん。
だって、これだけのカニミソなんだもの。
by nande27
| 2005-12-03 17:19
| 酒肴